組み込み型の関数とstr関数

組み込み型

変数の型で学んだint、str、list、dict・・・などPythonに予め用意されている型を組み込み型と呼びます。これまで同名のint関数、str関数、list関数といった組み込み関数も登場しましたが、関数と呼ばれつつ実体は組み込み型です。

  • bool()
  • bytearray()
  • bytes()
  • complex()
  • dict()
  • float()
  • frozenset()
  • int()
  • list()
  • object()
  • range()
  • set()
  • slice()
  • str()
  • tuple()

それぞれ同名の型のオブジェクトを生成しますが、特に重要なstr関数について補足しておきます。

str関数 オブジェクトの文字列表現の取得

str関数は、引数で指定したオブジェクトの文字列表現を返します。

日付や時間、UUID、数式、行列等、Pythonでは様々な型を扱いますが、最終的に画面やDBなどに出力する際、文字列で扱う必要が出てくることが多くなります。便利なことに、よく使われる多くのオブジェクトはstr関数で人間が見やすい形の文字列を取得することができるのです。

例えば、日付/時間で学習した日付型のdatetime.dateの文字列表現を取得してみましょう。

from datetime import date
d = date(2018, 12, 2)
str(d)
# 2018-12-02

yyyy-mm-ddの文字列が取得できました。これはそのオブジェクトのクラスに特殊メソッド__str__が実装されていることによります。
(__str__については基本的な特殊メソッドと__str__を参照してください。)

2021/10 「組み込みクラス」という単語は「組み込み型」に統一しました。