文字列
変数には前回解説した整数以外に文字列を格納することができます。整数を格納した変数をint型、文字列を格納した変数をstr型と呼びます。整数や文字列など、格納されているデータの種類ごとに「型」というものが定められているわけです。
細かい説明はさておき、まずはコードを書いてみましょう。
text1 = "こんにちは、" text2 = "今日はいい天気ですね" print(text1) print(text2)
実行すると以下のように文字列が出力されます。
こんにちは、 今日はいい天気ですね
ダブルクォートで囲んだ文字列はstr型として扱われ、変数に代入することができます。上のコードでは、2つの変数text1、text2に対しそれぞれ「こんにちは」「今日はいい天気ですね」というstr型を代入しています。その後print関数で文字列を出力しています。また、ダブルクォートの代わりにシングルクォートを使用することもできます。
文字列をつなげてみる
次に、複数の文字列をつなげてみましょう。+記号で文字列と文字列をつなげることができます。
text1 = "こんにちは、" text2 = "今日はいい天気ですね" text3 = text1 + text2 print(text3)
実行すると以下のように文字列が出力されます。
こんにちは、今日はいい天気ですね
変数text1、text2を連結した結果を、変数text3に代入しています。int型の場合は足し算になりましたが、文字列の場合はこのように連結されたことが確認できます。
ちなみに、変数に代入せずにそのままprint関数で出力することもできます。上のコードは以下のように書き換えることもできます。
text1 = "こんにちは、" text2 = "今日はいい天気ですね" print(text1 + text2)
また、変数に格納せずに文字列を直接つなげることもできます。以下のように書き換えることもできます。
text = "こんにちは、" + "今日はいい天気ですね" print(text)
さらに、+記号の連結はいくつでもできます。ページ下部の演習で試してみましょう。
文字列と数字をつなげてみる
print関数で文字列と数字を同時に出力したくなる場合がありますが、文字列と数字を直接+でつなげることはできません。例えば、何かの回数を表示させたい場合、以下のようなコードはエラーが発生します。
count = 18 text = "回数:" + count print(text)
こういった場合、以下のコードのようにstrで数字を一旦文字列に変換することによりつなげることが可能となります。
count = 18 text = "回数:" + str(count) print(text)
strはこれまで使用してきたprintと同じく「関数」と呼ばれるものなのですが、これについてはまた別途説明します。今はstrで「変数を文字列に変えられる」と思ってください。
演習
それでは演習です。
演習1
以下の変数を定義し、順に連結してprint関数で出力してください。
- text1:"こんばんは、"
- text2:"いい夜ですね。"
- text3:"今日の夕食はなんですか?"
演習1解答例
3つの文字列を+で連結します。
text1 = "こんばんは、" text2 = "いい夜ですね。" text3 = "今日の夕食はなんですか?" text4 = text1 + text2 + text3 print(text4)
演習2
以下の変数を定義し、順に連結してprint関数で出力してください。
- text1:"私の年齢は"
- age:22
- text2:"歳です。"
演習2解答例
今度は文字列と整数の結合です。strで文字列に変換します。
text1 = "私の年齢は" age = 22 text2 = "歳です。" text3 = text1 + str(age) + text2 print(text3)