このページでは、組み込み関数のうち計算に使用できるものをいくつか紹介します。
Contents
sum() 合計を求める
sum関数を使用するとリストや集合などのイテラブルなオブジェクトの要素の合計値を計算します。以下のサンプルは、数値を要素とするリストとsetの合計を算出しています。
l = [1, 2, 3] s1 = sum(l) print(s1) # 6 s = {4, 5, 7} s2 = sum(s) print(s2) # 16
abs() 絶対値を求める
abs関数を使用すると引数で指定した数値の絶対値を求めることができます。また、引数に複素数が指定された場合、複素数の絶対値を取得することができます。
abs(100) # 100 abs(-99) # 99 abs(1j + 3) # 3.1622776601683795
max()/ min() 最大値/ 最小値を求める
max()、min()は、リストや集合などのイテラブルなオブジェクトの要素の最大値、最小値を計算することができます。以下のサンプルは、数値を要素とするリストの最大値とsetの最小値を算出しています。
l = [1, 2, 3] m1 = max(l) print(m1) # 3 s = {4, 5, 7} m2 = min(s) print(m2) # 4
pow() べき乗計算をおこなう
pow関数でべき乗計算を行うことができます。以下のサンプルは2の3乗を計算しています。
p = pow(2, 3) print(p) # 8
2 ** 3と同等なのですが、関数オブジェクトとして引数などに渡したりして扱うことができます。
round() 丸める
round関数を使用すると、引数に丸める対象の数値と、丸める桁数を指定して最も近い値に丸めた数を得ることができます。また、丸める桁数を省略した場合は整数が返されます。以下のサンプルではそれぞれ小数点以下2桁、4桁、0桁(指定なし)で丸めを行っています。
r1 = round(3.14159, 2) print(r1) # 3.14 r2 = round(3.14159, 4) print(r2) # 3.1416 r3 = round(3.14159) print(r3) # 3
N進数に変換する
2、8、16進数といったよく使うN進数には組み込み関数で用意されています。
bin() 2進数に変換する
bin関数は引数で指定した整数を2進数に変換します。
b1 = bin(255) print(b1) # '0b11111111' b2 = bin(256) print(b2) # '0b100000000'
oct() 8進数に変換する
oct関数は引数で指定した整数を8進数に変換します。
o1 = oct(255) print(o1) # '0o377' o2 = oct(256) print(o2) # '0o400'
hex() 16進数に変換する
hex関数は引数で指定した整数を16進数に変換します。
h1 = hex(255) print(h1) # '0xff' h2 = hex(256) print(h2) # '0x100'